【紅花】色素を吸着させるもの

本紅作成のため、一昨日から紅もちをアルカリ溶液に浸けていた。今日になって、紅花色素を吸着させるための『ぞく』を準備していないことに気付いた。 『ぞく』なんて見たこともない。文献によると、麻の繊維をほぐして綿のようにし、束ねたものらしい。

麻は山形県大江町の青苧と栃木県産の平麻を用意した。これを手でほぐしていたのでは日が暮れるどころではない。

で、私にはほぼ用のない櫛の出番。 でも細い繊維にするには結構時間がかかる。櫛に引っかかってちぎれた繊維くずのほうが綿のようでもあるが、全部ちぎることもできない。

 

古来より、麻は神聖なものとしてあつかわれてきた(扱われている)。神社の〝鈴の緒〟や神主さんの幣、また結界を作る時にも麻縄が利用される。

赤色にも魔除けの力があると信じられていた。 古の赤色といえば紅花の色素。。 最強の組み合わせではないか。 

思わず来年の運勢を思い浮かべてほくそ笑んだりする。

ん。。。待てよ、そういえば去年の本紅作りも麻糸(ラミー)を使ったではないか、、なのに。。。 

ま、悪いことは起きてはいない。。

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